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健康的な身体づくりを目指す『美容と免疫とバイオの話』

『新型コロナウイルスに効くという商品に注意!Part2』美容と免疫とバイオの話 番外編2

美容と免疫とバイオの話

美容と自然免疫の健康食品ブランド「BE&NI」の開発責任者兼オーナーの中尾です。

ポッドキャストで配信中のエピソードのテキストバージョンです。

 

本日は番外編となっております。

いつもは本を用いて私の知識と共にお話をさせていただいておりますが、

 

実は先月 令和3年6月25日に

国の消費者庁の方から、ある公示がありました。

 

新型コロナウイルスに対する予防効果をうたう健康食品

それらの内容があまりにも行き過ぎているのではないか、

そういうものをチェックはじめますよということを

 

具体的に注意喚起した内容になっています。

 

その内容について解説する第2弾

 

<前回の記事はこちら>

『新型コロナウイルスに効くという商品に注意!Part1』美容と免疫とバイオの話 番外編1 - globalbeni’s blog

 

パート1をまだご覧になられていない方は

ぜひパート1からご覧ください。

 

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"柿渋含有において新型コロナウイルス不活化を実証"

 

もうひとついきます

 

"柿渋でコロナ無害化 ◯◯大学が発表"

 

もうひとつ

 

"柿タンニン×茶カテキンの抗ウイルス力に着目

実験で柿タンニンと茶カテキン

それぞれ新型コロナウイルスを不活性化する効果を確認"

 

ではこの柿渋、柿タンニンこれは一体何なのか

という部分が気になりますよね。

 

主成分は何なのでしょうか、柿タンニンの主成分として書かれているのは

ポリフェノールだそうです。

 

ポリフェノールもたくさん種類があるそうなんですよね

単純にポリフェノールだけで情報を見ていきますと 

活性酸素を取り除いてくれるというのが 

ポリフェノールのひとつの大きな作用のようです。

 

活性酸素、よく出てくる言葉ですね。

 

要は、過酸化脂質。

活性酸素があると、体内の脂質が酸化する

そして過酸化脂質という物質に変わる。

 

この過酸化脂質というものが、 

どういうものかがわかれば、

活性酸素がなぜ取り除かなければならないかがわかります。

 

では、過酸化脂質というのは何かというと、 

体の中にある、細胞を覆っている脂肪酸があるそうなんですけれども

 

その脂肪の膜が、活性化酸素と結びつくことによって体の中でドロドロした状態になる。

 

ドロドロになった食用油をイメージしてもらうといいかなと、

思うんですけれども

 

一度ドロドロになった油って

なかなか洗っても取れなかったりとか、 

もうずっとヌメヌメしていたりとか、

あのようなことが、体の中で起きるんです。

 

食べても美味しいような脂肪 

そういったものではなく、

あたかも胃の中に入れると、もたれそうな

ドロドロな食用油が、体中にできてしまう。

 

それを作ってしまう原因が、活性酸素なんです。

 

一度このドロドロになってしまって、

過酸化脂質に変わってしまった体では、 

やはりいろいろな病気が出てきますよね。

 

動脈硬化ありそうですよね。

その原因になったりとか

 

さまざまな悪影響を与えていきます。

 

これを防いでくれるというのが

取り除いてくれるのが活性酸素です。

 

あくまでも活性酸素を取り除いてくれるのが

ポリフェノールということです。

 

なので抗酸化作用があるということなんですけれど 

これも同じく過酸化脂質とよばれる物質に変わることで、

免疫機能の低下とか老化が起きると言われていますので、

 

ポリフェノールをしっかり摂ることによって

実際に新型コロナウイルスにどこまで効いたのかという点、

この点が大学チームが発表したということなのですが、

 

この実験自体は成功していたと思います。

では、実際にすべての柿渋がいいのか、柿タンニンがいいのか

同じポリフェノールが入っているのか、

そしてそれは どれぐらい取らなければいけないのか

 

そういった点をいろいろ考えていくと、

すべての柿渋でコロナに有効かと言われると

それはわからないですよね。

 

一般消費者、購入する側からすると

柿渋に免疫効果があります。抗酸化作用もあります。

 

これをどれだけ摂ればコロナに効くのですかという、

明記がないとこれはコロナ予防とは言えないわけです。

 

それをメーカー側もわかっているはずですが、 

コロナというワードを使うことによってその効果効能を

誇大に表現してるんじゃないか。

というような指摘ですね

 

消費者庁自体も別に研究成果を否定しているわけではない。

 

柿渋自体も否定しているわけではない。

 

ただこれが、どれだけコロナに効くのかという点がわかると

もうそれは薬の領域になってくるので

そこまでではないですよね、と。

 

その中において、この言葉の使い方はどうなのだというところを

注意しているというところが見てとれます。

 

続いて

 

"コロナ対策に!チャーガ茶 

世界的な研究施設が

「新型コロナに効く」と認めたキノコ"

 

"コロナに負けるな!チャーガ茶で免疫力UP"

 

もうひとつ

 

"新型コロナウイルスを予防する

効果的な対策はチャーガ茶を飲むだけ"

 

もうひとつ

 

"チャーガ茶コロナに負けない抗酸化作用で免疫アップ 

アガリクスの23倍の抗酸化作用"

 

チャーガ茶、結構多くあったんですね。

 

チャーガ茶ってご存知の方はいらっしゃいますか?

 

僕もこちらの消費者庁の公示を見て初めて知ることができました。

 

チャーガ茶というのは何かというと

一言で言うとキノコです。

 

ロシア語のようですね、 

和名はカバノアナタケと言うそうです。

 

シラカバの木に寄生して最後はシラカバの栄養素をすべて吸い取ってしまう。

そのようなキノコのようで、キシリトールの原料としても有名だということです。

 

実際に何かというと、これも効果効能といえば酸化と糖化を防ぐ

抗酸化な酵素という部分だそうです。

 

簡単に言うと、キノコを通じて酵素を食べてるんですね。

 

体の酸化とか糖化。 

糖化も、どんどん糖が固まることによって

先程の脂肪の話と同じですね

 

そういったものが重なってくると、 

体の中に悪影響がありますよと。

 

それで健康維持が難しくなったりとか、

老化が進行したりとか、

血管がそれで収縮すると心筋梗塞があったりとかですね、 

脳梗塞がありますよ、という話です。

 

結果的に酸化と糖化を防ぐので、

免疫能力が高まりますよなどと、 

そういったことがチャーガ茶の中には書かれています。

 

風邪やインフルエンザに強い体づくりとか書いてあります。

 

おそらく酸化と糖化を防ぐ力が持つ効果効能なんでしょう。

 

これも逆に誰もが飲んで効果があるのか、 

どれぐらい飲むのか抗酸化酵素アガリクスの23倍

野菜ジュースの175倍、ほうれん草の250倍というような表記があるんですが、 

 

チャーガ茶30パックのある商品ページを見ながらこれを書いていますが

これが1杯どれぐらいの分量で淹れたときに

どのくらいの栄養素が摂れるのか一切書かれていないんですよね。

 

先程の柿渋に関しては 大学チームが研究して

コロナを防いでいるよと言う部分があった。

 

それは、ただポリフェノールも種類がたくさんあるし

柿渋自体も種類がたくさんある。

 

その中で、すべての商品がコロナに効くのかというと

まだそこの証拠ってわかっていないので、

 

それをコロナに効くというのは難しいというのが消費者庁の判断でした。

 

チャーガ茶に関してはコロナに関する 

研究結果等々もまだ出ておりません。

 

おそらくされていない可能性も高いです。

 

酸化を防ぐ、糖化を防ぐという中で

免疫が上がる=コロナの予防に効くんだと

 書いてあるということで

 

どこの広告会社が仕掛けたのかわからないですが、

 

コロナを予防する効果的な対策はチャーガ茶を飲むだけとか、 

かなり誇大な表現をされているなという印象を受けます。

 

またチャーガ茶自体も、コロナと結びつけた何か論文等々があるわけではないと言う

観点でいくと、チャーガ茶自体を否定するわけではなく 

これとコロナを結びつけるというのは、かなり誤認される状況かなと思います。

 

パート2はここまでとなります。

 

皆さんいかがでしたでしょうか?

次回パート3が最後となります

どうぞお楽しみください。

 

<ブログ執筆者の中尾が開発責任者 兼 オーナーを務める健康食品ブランドBE&NI(ベニ)>

be-ni.jp

 

<今、注目を集める天然アミノ酸5-ALAについての記事も書いております>

5ala-life.studio.site

 

<今回の記事の音声バージョン>

美容と免疫とバイオの話 番外編その2「新型コロナウイルスに効くという商品に注意!part2」: 美容と免疫とバイオの話